Microsoft Teamsを会議基盤にしている企業では、録音やトランスクリプトを使って会議後の確認を短縮できます。さらにRecapやIntelligent recapを使うと、録画、文字起こし、共有ファイル、要約をまとめて見返しやすくなります。
ただし、Teamsの会議記録はMicrosoft 365の管理者設定やライセンスの影響を受けます。現場で使い始める前に、録音・文字起こしポリシー、共有範囲、AI要約を使えるユーザーを確認する必要があります。
Teams会議を議事録にするには、会議ポリシーで文字起こしが許可されていることを確認し、会議中に録画または文字起こしを開始します。会議後は会議チャットの「Recap」で録画・文字起こし・共有ファイルを確認し、Teams PremiumまたはMicrosoft Copilotのライセンスがあれば、AIによる要約やタスク候補も見られます。録画と文字起こしは通常、開催者のOneDriveに保存され、既定では120日で期限切れになるため、残す議事録は別の場所に整えて保存します。
要点
- Teamsの議事録は録画と文字起こしが素材で、会議後はRecapにまとまり、AI要約はTeams PremiumまたはMicrosoft Copilotのライセンスがある場合に使えます。
- 録画と文字起こしは開催者のOneDriveに保存され、社外参加者は既定で見られず、既定では120日で期限切れになります。
- AIの要約とタスク候補は文字起こしと照らして確定し、整えた議事録だけを社外共有やCRMへの転記に使います。
Teams会議の録音・文字起こし・Recapの関係
Teamsの議事録づくりは、録画と文字起こしが素材になり、Recapがそれをまとめて見せる構造です。AIによる要約は、追加のライセンスがある場合だけ使えます。
| 機能 | できること | 使う条件 |
|---|---|---|
| 録画 | 会議の映像と音声を残す | 管理者の会議ポリシーで録画が許可されていること |
| 文字起こし | 発言を話者・時刻付きでテキストにする | 開催者と、文字起こしを開始する人の両方で文字起こしが許可されていること |
| Recap | 録画、文字起こし、共有ファイル、メモ、議題、フォローアップタスクなどを会議チャットにまとめる | 録画または文字起こしをした会議(アドホックの会議では使えないと案内されています) |
| Intelligent recap | AIによる要約、タスク候補、話題・話者の目印 | Teams Premium(追加ライセンス)またはMicrosoft Copilotのライセンス。AI要約は文字起こしがあり5分以上の会議が対象。話題・話者の目印は録画と文字起こしの両方が必要 |
Intelligent recapを見られるのは、会議に招待された社内の人です。録画のリンクやTeams Premiumを持っていても、招待されていない人や社外の人は見られません。
会議後に確認する順番
Teamsでは会議が終わるとRecapに素材が集まります。次の順に確認すると、共有しすぎや消え忘れを防げます。
- Recapを開く:会議チャットの「Recap」から、録画・文字起こし・共有ファイルがそろっているか確認します。
- 要約とタスク候補を確認する:Intelligent recapが使える場合は、AIの要約とタスク候補を文字起こしと照らし合わせ、決定事項・担当・期限を確定します。確認する項目は議事録AIとはの確認表を使えます。
- 見られる人を確認する:社内の参加者は閲覧のみ、社外参加者は開催者が共有しない限り見られません。社外に送るのは整えた議事録だけにします。
- 保存期間を確認する:録画と文字起こしは既定で120日後に期限切れになります。残す必要がある内容は、議事録として別の保存先へ整えます。
- タスクとCRMへ写す:確定した次アクションをタスク管理や顧客管理へ写します。写す項目の型は商談議事録の書き方とテンプレートを使えます。
管理者が先に決める設定と保存先
録画と文字起こしの保存先・権限・期限は、Microsoft 365の既定の動きで決まります。現場で使い始める前に、既定のままでよいかを管理者と決めておきます。
| 論点 | Teamsの既定の動き | 決めること |
|---|---|---|
| 文字起こしの許可 | 新しく作る会議ポリシーではオン | 文字起こしを使う部署・使わない部署をポリシーで分けるか |
| 保存先 | 開催者のOneDriveの「Recordings」フォルダ(開催者が出席していなくても同じ)。チャネル会議はチームのSharePointの「Recordings」フォルダ | 開催者の異動・退職時に議事録をどこへ引き継ぐか |
| 閲覧権限 | 開催者・共同開催者は編集と共有が可能、社内の他の参加者は閲覧のみ、社外参加者はアクセスなし。チャネル会議はチャネルの所有者・メンバー構成に従う | 社外共有を認めるか、認める場合は誰が判断するか |
| コピー・転送の制限 | 管理者の設定(既定はオン)により、開催者は参加者による会議チャット、ライブキャプション、文字起こし、Recap内のAI生成内容のコピーや転送を制限できる | 機密性の高い会議で開催者に制限を使ってもらうか |
| 保存期間 | 録画と文字起こしは既定で120日後に期限切れになり、保存先のごみ箱へ移動 | 期限を延ばすか、議事録だけ別保存にするか |
保存期間の変更は、変更後に作られる録画と文字起こしにだけ適用され、既存の録画の期限は変わりません。また、開催者が会議でCopilotをオフにすると、録画と文字起こしもオフになる点にも注意してください。AIを使わない会議でも録画を残したい場合は、会議オプションの組み合わせを事前に確かめます。
よくある質問
Teams会議は自動で文字起こしされますか?
設定とポリシーによります。会議ポリシーで文字起こしが許可されていることが前提で、そのうえで会議中に録画または文字起こしを開始します。文字起こしの許可は、開催者と開始する人の両方に必要です。
Intelligent recapは誰でも使えますか?
使えるのはTeams PremiumまたはMicrosoft Copilotのライセンスがある場合です。見られるのは会議に招待された社内の人で、録画リンクを持っていても招待されていない人は見られません。
録画が見られなくなりました。消えたのですか?
既定では録画と文字起こしは120日で期限切れになり、保存先のごみ箱へ移ります。ごみ箱から完全に削除される前なら、保存先の所有者(通常は開催者)が復元できます。
社外の参加者に録画を見せるには?
社外参加者は既定ではアクセスできず、開催者が個別に共有する必要があります。録画そのものより、確認済みの議事録を送る方が安全です。
Teamsの議事録を顧客に共有してよいですか?
全文ではなく、要約版を人間が確認してから共有する方が安全です。固有名詞や金額、未確定事項を確認します。
Google Workspace中心の会社でもTeams議事録を使えますか?
使えますが、DriveやCRMへの保存ルールを別途決める必要があります。会議基盤とデータ保管場所が分かれるためです。
Microsoft公式の公開情報を確認する
- Microsoft Support:Recap in Microsoft Teams
- Microsoft Learn:Teams会議の文字起こしとキャプションの管理
- Microsoft Learn:録画と文字起こしの保存先と権限
- Microsoft Learn:録画の有効期限ポリシー
- Microsoft Learn:Intelligent recapのデータとプライバシー
2026年10月25日時点の公開情報に基づきます。


