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Search Console生成AIレポートの見方|AI Overview計測

Search ConsoleのWeb検索データ、AI検索流入、GA4の回遊指標が一つの改善ダッシュボードにまとまる構図
目次

AI Overview や AI Mode に自社サイトがどれだけ表示されているかは、2026年6月から Search Console で確認できるようになりました。ただし見えるのは表示回数が中心で、それだけでは「どこを直せばよいか」までは分かりません。

結論として、AI Overview と AI Mode の表示回数は Search Console の「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」で、ページ・国・デバイス・日付別に確認できます(2026年8月31日に全サイトへ展開)。ヘルプで説明されている指標は表示回数のため、クリックや CTR は従来の「検索パフォーマンス レポート」(検索タイプ「ウェブ」)と、その後の行動は GA4 と組み合わせて読みます。記事を主要解説記事、比較記事、導入記事の役割で分けて見ると、次に直す箇所を決めやすくなります。2026年10月24日時点の公開情報に基づきます。


要点

  1. Googleの公式ドキュメントでは、AI OverviewやAI Modeの流入はSearch ConsoleのWeb検索レポートに含まれる前提で扱います。
  2. AI検索の計測は記事単位より、主要解説記事、比較記事、導入記事の役割ごとに指標を分けた方が改善しやすくなります。
  3. Search Console単体で完結させず、GA4の回遊やCTA手前行動とつなぐと、AI検索経由で何を直すべきか判断しやすくなります。

Search Consoleの表示回数、CTR、比較記事到達、CTA手前行動を4段階で整理したAI検索計測フロー図
AI検索の計測は、Search Consoleの表示とクリックだけでなく、比較記事到達やCTA手前行動まで段階で分けると改善しやすくなります。

Search ConsoleでAI検索はどう見えるのか

Search Console では、AI 検索の数字を 2 つの場所で見られます。1 つは従来の検索パフォーマンス レポートで、Google Search Central の AI features and your website では、AI Overview や AI Mode の流入は Search Console の全体的な Web 検索トラフィックに含まれると案内されています。もう 1 つが、Google が 2026年6月3日の公式ブログ記事でサイト運営者向けの新しい設定や performance insights とあわせて発表した「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」です。

見る場所分かること分からないこと
生成 AI パフォーマンス レポート(検索)AI Overview と AI Mode で自社サイトへのリンクが表示された回数。ページ・国・デバイス・日付別。検索タイプ「ウェブ: テキストベース」と「ウェブ: マルチモーダル」の切り替えクリック数、CTR、検索クエリ(ヘルプで説明されている指標は表示回数)。Search Labs の試験運用版のデータは含まれない
検索パフォーマンス レポート(検索タイプ「ウェブ」)AI 機能を含む検索全体の表示回数、クリック、CTR、掲載順位、クエリそのうちどれが AI 機能経由か
GA4流入後の回遊、比較記事への到達、問い合わせ前の行動検索結果でどの機能に表示されたか

生成 AI レポートの最新の数日分は暫定値で、データの収集が続くため数時間のうちに変わることがあります(Search Console ヘルプ)。

生成 AI レポートで「どのページが AI 検索に表示されているか」を見て、検索パフォーマンス レポートと GA4 で「その後どうなったか」を読む、という分担で使います。

この分担を外すと、「AI Overview に何回出たか」だけを追い始めて、実際に改善できる編集箇所との距離が遠くなります。BtoB サイトでは、検索面で一度理解されたあとに比較記事や導入記事へ流れているかを見た方が、商談につながる改善順を決めやすくなります。

最初に見るべき指標は4つに絞る

AI 検索時代でも、最初から複雑なダッシュボードは要りません。まずは Search Console と GA4 を使って、次の 4 段階を並べるだけで十分です。

段階主に見る指標何が分かるか
発見表示回数(生成 AI レポートと検索パフォーマンス レポート)、掲載クエリ、指名外流入AI検索を含む検索面で入口記事が見つかっているか
理解CTR、冒頭離脱、関連記事クリック要約後に深掘りしたくなる情報が足りているか
比較比較記事到達、比較表到達、深部スクロール比較検討段階の受け皿が機能しているか
相談前CTA手前行動、問い合わせ前遷移、再訪理解から相談へ文脈がつながっているか

この4つを一つの流れとして見ると、「表示はあるのに比較記事へ流れないのか」「比較記事には来ているのに CTA 前で止まるのか」を切り分けられます。AI 検索の議論を、露出の話だけで終わらせないための最低ラインです。

記事役割ごとにSearch Consoleの見方を変える

同じ Search Console の数値でも、主要解説記事と比較記事では意味が違います。たとえば「AI CRM とは」のような主要解説記事は、表示回数と関連導線が重要です。一方で「HubSpot と Salesforce の違い」のような比較記事は、表示だけでなく比較表到達や CTA 手前の行動を重く見る方が自然です。

記事役割Search Consoleで重く見る指標合わせて見る補助指標
主要解説記事表示回数、掲載クエリ、CTR関連記事クリック、比較記事到達
比較記事表示回数、CTR、クエリの意図一致比較表到達、CTA手前行動
導入記事・料金記事指名外表示、再訪CTA到達、問い合わせ前遷移

記事役割ごとの見方は、BtoB LLMO の KPI や 海外企業の LLMO 計測トレンド と接続すると判断しやすくなります。どの記事も同じ物差しで見ると、入口記事を「弱い」と誤判定しやすくなります。

特に BtoB では、AI Overview で要点を把握した読者が、そのまま比較記事や費用記事へ進む流れを持てるかが重要です。したがって Search Console の数字は、記事単体ではなくテーマ群の詰まりを見つけるために使う方が効果的です。

生成AIレポートで最初に確認する3つのこと

  1. 表示が多いページ:ページ別に並べ、AI 検索に表示されているのが主要解説記事か、比較記事か、導入記事かを分けます。入口として想定していないページが多い場合は、そのページの冒頭回答と内部リンクを見直します。
  2. 表示の推移:日付別に見て、記事を更新した日の前後で表示回数が変わったかを確認します。直近の数日は暫定値のため、判断には使いません。
  3. 同じページの検索パフォーマンス レポートの数字:生成 AI レポートで表示が多いページを、検索パフォーマンス レポートで同じ期間のクリックと CTR と並べます。生成 AI レポートで説明されている指標は表示回数のためです。

なお、Search Console には「検索の生成 AI 設定」もあり、検索の生成 AI 機能にサイトのリンクとコンテンツを含めるか、除外するかを選べます。除外すると、AI Overview(AI による概要)、AI Mode(AI モード)、Discover の生成 AI 機能にサイトのリンクとコンテンツが表示されなくなります。この設定は Google 検索の他の部分に影響するランキングや掲載可否のシグナルには使われないと Google は説明しています(検索の生成 AI 設定 - Search Console ヘルプ)。計測の前に、この設定が意図どおりかを確認しておきます。

Search ConsoleとGA4をどうつなぐか

Search Console は「見つかったか」を見るのに強く、GA4 は「次に何をしたか」を見るのに強いです。AI 検索時代は、この 2 つを分けたままにすると、改善の打ち手がぼやけやすくなります。

  1. Search Console で表示回数が高い記事と、CTR が特に低い記事を抽出する。
  2. GA4 で、その記事から比較記事や導入記事へ流れているかを確認する。
  3. 関連記事回遊が弱ければ、本文内リンク、比較表、FAQ を見直す。
  4. 比較記事には流れているのに CTA 手前で止まるなら、導入順、失敗パターン、料金前提の説明を強化する。

この運用を回すと、「AI Overview でクリックが減ったかもしれない」ではなく、「入口としては機能しているが、比較への橋渡しが弱い」のように、編集観点で会話しやすくなります。AI 検索の計測は、分析より改善会議の材料づくりだと考える方が実務向きです。

Google の公式ドキュメントでも、Search Console に加えて Analytics などでコンバージョンや滞在を確認することが推奨されています。

改善キューへ落とす順番

数字を見ても、次の修正箇所が決まらなければ改善は進みません。AI 検索を意識した Search Console レビューでは、悪化指標ごとに先に触る編集項目を固定しておくと迷いにくくなります。

悪化した指標先に疑う場所最初に触る編集項目
表示回数title、h1、検索意図のズレタイトル、導入、最初のH2直下
CTR冒頭回答の弱さ、比較価値の薄さquick answer、比較表、要点の先出し
関連記事回遊内部リンク不足、次の論点の欠落本文内リンク、関連記事ブロック、FAQ
CTA手前行動導入順、費用前提、失敗パターン不足比較記事、導入手順、CTA直前の整理段落

この対応表があると、Search Console の月次レビューが報告会ではなく改善会議になります。特に AI 検索系のテーマは抽象論に流れやすいため、「数字がこうだから、次はこのセクションを直す」と結びつけることが重要です。

より広い文脈では、AI Overview 対策 や AI検索最適化 の記事群と往復させると、計測から改稿までの流れを整えやすくなります。

よくある質問

Search ConsoleにAI Overview専用のレポートはありますか?

あります。2026年6月に発表された「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」で、AI Overview と AI Mode でサイトへのリンクが表示された回数を、ページ・国・デバイス・日付別に確認できます。2026年8月31日に全サイトへ展開されました。クリック数や CTR は、従来の検索パフォーマンス レポート(検索タイプ「ウェブ」)で確認します。

生成AIレポートに数字が出ないのはなぜですか?

サイトが AI Overview や AI Mode にまだ表示されていない場合のほか、「検索の生成 AI 設定」でサイトを除外していると、生成 AI 機能にリンクが表示されないため数字は出ません。設定を確認し、除外していないのに表示がない場合は、対象ページの冒頭回答や内容の網羅性を見直します。

AI検索ではCTRが下がっても問題ないですか?

CTRだけで判断するのは危険です。AI検索ではクリック前に理解が進みやすいため、比較記事到達やCTA手前行動まで合わせて見た方が実態に近づきます。

Search ConsoleとGA4はどちらを先に見るべきですか?

まずSearch Consoleで「どの記事が入口になっているか」を見て、その後にGA4で「次にどこへ進んだか」を確認する流れが実務的です。

AI検索向けの改善は何から着手すべきですか?

タイトルや導入だけではなく、比較表、FAQ、関連記事導線を先に見直す方が改善効果を判断しやすくなります。特に比較検討段階の記事群が薄いと、AI検索で理解されたあとに受け皿が不足しやすくなります。

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